相次ぐ有名ブランド店の閉鎖

世界の高級ブランド店がひしめく香港で、店舗の大量閉鎖の動きが加速してきた、と2020年4月10日金曜日の日本経済新聞が報道しています。高級時計店のほか、2月には伊『プラダ』、4月には伊『バレンティノ』が相次いで旗艦店を閉鎖しました。昨年始まった大規模な反中デモで観光客が激減し、新型コロナウィルスの感染拡大が決定打となりました。世界一外国人の訪問客が多い香港が観光地としての魅力を失う、最大の危機に瀕しています。
9日午前、香港島中心部にある最大の繁華街・コーズウェイベイですが、大型商業施設『タイムズ・スクエア』を訪れると、店内はどこも驚くほど閑散としていました。周辺にも多くの有名ブランドがひしめいていますが、どこも人影はまばらです。いつもは観光客でごった返すこの町も、店員は皆、どこか手持ち無沙汰で、スマートフォンをいじるのが精一杯の様子でした。
香港の街が今、みるみると変わりつつあります。昨年から続いた大規模デモで営業が難しくなり、昨秋から高級外資ブランド店の閉鎖が静かに始まりました。ですが今年に入り、その勢いが加速しています。1月、『ルイ・ビトン』がタイムズ・スクエアにある旗艦店を閉鎖するとの報道が伝わると、その後は雪崩を打ったかのようでした。近くに店を構えるプラダは、当初予定より4ヶ月も早く2月に旗艦店を閉店しました。腕時計大手スウォッチグループ傘下の『オメガ』や『ロンジン』も、3月末までに複数店舗を閉鎖しました。直近でもイタリア高級ブランドのバレンティーノがチムサーチョイにある大型モール『ハーバーシティ』に入る旗艦店を6日に閉店しました。今後も、人気のあった宝飾品大手『周大福』や『ササ』が繁華街の15~30店舗の大量閉店を計画します。
高止まりする世界一の賃料も閉鎖要因にあります。香港地元紙によると、ルイ・ビトンは月500万香港ドル(約7千万円)、プラダは900万香港ドル(約1億3千万円)の賃料を支払っていたということです。米不動産クシュマン・アンド・ウェークフィールドの調査では、コーズウェイベイの賃料は世界一高く、日本の銀座の2倍以上です。
国際金融都市としての香港の地位も揺らいでいます。英調査会社グループが3月に発表した最新データ『国際金融センター指数』で香港は世界6位に沈みました。2019年秋の前回調査ではニューヨーク、ロンドンに次ぐ3位でした。一気に順位を下げ東京、上海、シンガポールに抜かれました。同指数は金融市場のビジネス環境や人的資本、インフラなどを総合評価したものです。香港は中国本土と世界を繋ぐ金融センターとして長く、多くの富裕層や投資家、プロ人材を引き付けてきました。元々有力な資源を持たず、金融や不動産、観光が経済の中心を担ってきたのが香港です。金融都市としての機能まで上海やシンガポールに移り、優秀な人材が流出する頭脳流出が加速するのは、何としても避けたいシナリオです。

https://youtu.be/sfZ5hJDccJE

以上

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 1

なるほど(納得、参考になった、ヘー)

この記事へのコメント