コロナ対策ランキング

IMG01149.jpg2020年4月12日日曜日の日本経済新聞紙上で、コロナ対策ランキングについて報道されています。
イスラエル最大級の病院であるシェバ病院で、アーノン・アフェク副委員長は、新型コロナウィルス関連の最新の論文を読むのが朝の日課だったそうです。ところが、副院長はそれをやめました。新しい論文が次々と公開され、多すぎて読み切れなくなっただけではなく、感染拡大を抑えようと取り組んでいる各国の知見を世界で共有すれば、新型コロナとの闘いに勝てると確信したからです。
中国で最初の感染者が見つかって以来、アジア各国が新型コロナ対策として参考になる事例を示してきました。シンガポールは感染経路を正確に把握するだけでなく、人と人との間隔を一定程度あける社会的距離の重要性を提示しました。韓国は車に乗ったまま、新型コロナウィルスに感染しているかどうかを調べる『ドライブスルー方式』のPCR検査を実施し、他国が追随する先進事例となりました。そんな中で、興味深いランキングが最近公表され、注目されています。香港にあるベンチャーキャピタル(VC)、ディープ・ナレッジ・ベンチャーズ(DKV)が新型コロナに取り組む世界各国・地域の状況と安全性を評価した国・地域別ランキング(4月1日時点)で、イスラエルが首位となりました。
DKVは2014年にAI(人工知能)を自社の取締役に指名したことで話題を呼びました。アルゴリズムを利用して医療金融などの世界の潮流を分析していることでも知られています。ランキングで評価対象となったのは、新型コロナの感染状況や人口構成、病院の収容能力医学水準といった一般的な項目に留まりません。『GovTech(ガブテック)』と呼ばれる分野や軍事能力など医療とは一見関係なさそうな項目も含まれています。ガブテックは、英語のgovernment(政府)とtechnology(技術)を組み合わせた造語です。テクノロジーを活用して行政サービスを改善することや技術力のあるスタートアップ企業が、行政が本来担うと見られていた分野で新たなサービスを生み出すことなどを指します。ランキングの順位は刻一刻と変わりますが、4月1日時点で2位はシンガポール、3位はニュージーランドとなり、香港、台湾、日本、韓国などアジア太平洋勢がトップ10の過半数を占めました。
首位となったイスラエルについて、DKVの幹部であるドミトリー・カミンスキー氏は、
「比較的小さな国で、ガブテックが効率的に全国で運用されている。」
と評価しています。アフェク氏も、
「中東情勢が不安定化する中で、イスラエルでは不測の事態に備えて平時から訓練しているため、病院や軍、警察などがどう対処すべきか熟知している。」
と話しています。ただ、最も優位、という評価が新型コロナに対する免疫力の強さを意味しているわけではありません。イスラエルでは既に、9千人を超える感染が確認されており、4月上旬時点で死亡者は70人に達しました。同国の新型コロナ対策は、感染が報告された国からの入国者の隔離や学校の休校、必要な通勤や食料品の買い出しなどを除いた外出禁止といった措置だけではありません。最新鋭の技術を駆使したテロ対策の監視手法で感染者の行動を把握し、感染者と接触した可能性のある市民を特定して検査するなど、異例な措置をとっているとされている。現地メディアによると、イスラエルの対外工作活動を担う情報機関モサドが大量のマスクや新型コロナ感染の有無を調べる検査キットなどを陰密に調達し、国民に使用を促し、成果を上げていると言います。人口約900万人のイスラエルは『スタートアップ企業の国』としても注目されています。米調査会社CBインサイツによると、企業価値の評価が10億ドル(約1100億円)を上回るユニコーン企業の最近のリストにイスラエル企業7社が名を連ねています。

以上

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